浴室の暖房は高齢期には必需品
浴室の設置場所は圧倒的に北側が多く、しかも使用後の湿気を逃がすため窓を開けて換気を行うことから、冬季の浴室の室温は極端に上がった状態にあります。
高齢者にとっては、他の部屋の室温との極端な温度差は極めて危険。
安心して快適な入浴を行うには、冬季の暖房は欠かせません。
新築、改造時に対応するのであれば床暖房がおすすめです。
洗い場に素足で一歩足を踏み入れた時のヒヤッとする感触は解消され、快適です。
ただし、暖かくなるまでに時間を要するため、入浴時をみはからって、早目の対応が必要になります。
湯水をふんだんに使う床への暖房設備ということで、「故障の時は」「安全性は」と不安がる人が多く、
また、床暖房をするならまず居間、食堂からということで浴室まで考えられないのが現実です。
そこでスポット暖房として、浴室用ストーブを使用する家庭が多く、使用時にスイッチを入れると即時に暖まるので人気があります。
しかし、専用回路を必要とする、漏電ブレーカーの設置、天井取り付け用の下浴室用ストーブ地の補強が必要など、簡単に取り付けられないため、改造、新築時の対応が必要です。
壁面に取り付けられるタイプもありますが、重量が二・五キログラム程あるので、下地補強は欠かせません。
一時間の電気代は一九円弱で、入浴時のみ使用すれば、家族の少ない家、家族の入浴時間がマチマチな家では気楽に使えそうです。
最近人気の浴室乾燥機も、冬季には予備暖房として使用できます。
ただし在来木造住宅や開口部の大きい浴室、熱ロスの大きい住宅では効果が半減するため、
ユニットバスやシステムバスで使用するか、新築時にあらかじめ対応する必要があります。
浴室と脱衣室の境の壁に取り付け、脱衣室と浴室の温風暖房、脱衣室でのボディドライヤー、浴室の乾燥の機能をもつ商品も市販されています。
壁掛け式で後付け可能ですが、電源が二〇〇ボルトなので、あらかじめ配線をしておく必要があります。
いずれの設備を使用するにしても、電気容量、配線、取り付け位置の下地の問題などで改造時の対応が困難な場合も多いため、
新築時にしっかりと対応しておくことをおすすめします。
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