ボケ防止にグループリビング
グループホームが介護を必要とする人たちの小規模ホームであるのに対して、グループリビングは、自立して生活できる人たちが数人寄り集まって生活する家のことをいいます。
厚生省は平成八年から、グループリビングのモデル事業に研究費の助成を行い、
高齢者の住まい方のひとつとして検討をし始めました。
現在自治体が運営しているものでは『上野村いこいの里』(群馬県多野郡上野村)や個人運営による『グループハウスさくら』(埼玉県浦和市)などがよく知られています。
このほかにも古い民家を借りて生活を始めたグループホーム、『琵琶の家』(シニアライフを考える会運営)などもありますが、まだまだ数は多くありません。
元気な人達の共同住宅としては、有料老人ホームやケアハウスがありますが、
日常の主な生活活動(食事、入浴)のほとんどを施設が提供しているために、生きがいを見いだせなくなっている人が問題になっています。
そうした人達の多くは、食事や入浴時間以外は自室でテレビ、ラジオを楽しみにしていることが多いといった結果が報告されています。
このような集団の中の孤独と、使わなくなった生活能力がボケを早めているとも言われます。
グループリビングでは、それぞれが日常生活の役割を負うことが基本であり、
献立から食材の注文、三度の食事の準備や片付け、掃除洗濯のほかに、体調をくずした人もサポートしなければならないなどの問題もでてきます。
しかし一方で自慢の料理を披露すれば喜んでくれる相手がおり、時に衝突しながらも生活できる、グループリビングには、大型共同施設が失いかけている「生きる意欲や刺激」があるといえるでしょう。
さらに、在宅と同様に地域の福祉サービスが受けられますので、一人では心配だが、自分でできることは、
自分でやりたいと思う人にとっては、年金並みで暮らせる寄り合い所帯として大いに関心が持たれています。
ちなみに必要経費は、現在のところ家賃と食事代、光熱費程度で一二〜一三万円。
グループリビングはこれからの新しい老後の住まいとして、注目されています。
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